わなの種類と仕組み
箱わな
幅1m×奥行2m程度の箱状のわなで、ワイヤーメッシュとL鋼などを溶接し組み立られており、囲いわなに比べ、小型で設置や移動が容易です。
簡単に移動できるように、ボルトとナットなどで現地での組み立てが可能なものもあります。前後に扉がある両開き型と片方だけに扉がある片開き型があります。L鋼とワイヤーメッシュで自作することもできますが、扉の強度やメッシュの目合い等に注意することが必要です。
囲いわな
幅、奥行き3~10mの大きさの天井部の無いわなで、足場用の単管やクランプで自作することができます。また、簡単に現場で組み立てることができる構造で、移動性を高めたものも市販されています。生の映像を配信できる遠隔監視型システムを活用することで、より捕り逃がしがない群れごと捕獲が可能になります。
トリガーの仕組み
箱わな、囲いわなには、獣がおり内で触れる仕掛けと、てこの原理を利用したトリガーが必要です。仕掛けには、蹴り糸、踏込、木倒し、鼻かけ等、様々なタイプのものがあり、獲物がそれらに触れると、トリガーが作動し、扉が落ちる構造になっています。また、捕獲には、獲物が仕掛けに触れ、扉が落ちるまでのほんのコンマ何秒が大切になるため、できるだけ軽く、早く作動するトリガーを設置します。なお、遠隔監視型捕獲システム等では、獲物の進入を獲物の体温で感知するため、仕掛け等の設置は必要ありません。
※ 各項目は「動画で見る被害と捕獲技術」から抜粋した動画による捕獲技術の解説