箱わなでの捕獲事例
ここでは、県内でこれまでに取り組まれた小型箱わなでの捕獲事例を紹介します。
比較的軽量な箱わなは、設置や移動の労力が少ない反面、子連れや成獣が2匹以上の大きな群の場合、群れの一部を捕り逃がしています。群れごと捕獲するためには、十分に餌付け期間をとり、足跡やセンサーカメラの映像を元に蹴り糸の高さを調整するなどの工夫が必要です。
遠隔監視型システムと囲いわなでの捕獲事例
捕り逃しのない群れごとの捕獲を目指すには、群れの数を正確に把握したうえで、全頭がわなの中心部に居るタイミングでわなの扉を閉める必要があります。
また、スレた(学習した)獣は、餌付けができても、警戒し、おりの中心に留まることはなく、わな入口付近を出入りしているので、捕獲するには最適のタイミングでわなを作動させる必要があります。
このため、愛媛県は県内のシステムメーカーと共同で生の映像を送ることができる遠隔監視型捕獲システムを開発しました。
システムによる捕獲では、餌付けから捕獲までの映像が自動で記録されるため、獲物の習性や捕獲前後の行動など、捕獲の参考になる情報が多く得られており、捕獲初心者の捕獲技術の向上にも役立っています。
※ 各項目は「動画で見る被害と捕獲技術」から抜粋した動画による捕獲技術の解説