箱わな・囲いわなでの捕獲ポイント
餌付けた獲物は、捕り逃がしなく確実に捕獲することが大切です。
箱わな、囲いわなの捕獲では、幼獣は比較的簡単にわなに進入しますが、警戒心の高い成獣はしばらくわなの中に進入しません。
成獣の進入を待ちきれず、幼獣だけを捕獲したり、群れの一部を捕り逃がすと、捕り逃がした個体はわなを警戒するようになり、その後の捕獲が難しくなります。
捕獲が進むにつれ捕獲が難しくなるのは、こうしたスレた(わなを学習した)個体が増えているからだと考えられます。わなに対する警戒感が高くなった地域では、捕獲が難しくなり、農業者等が新たに狩猟免許を取得しても、なかなか捕獲に至らず、わなが放置されるなどの問題が増えています。
足跡などで群れのサイズや個体の大きさなどが判別できない捕獲初心者は、センサーカメラやICT機器を活用し、狙った獲物の情報を収集した上で、確実な捕獲にあたることが重要です。
※ 各項目は「動画で見る被害と捕獲技術」から抜粋した動画による捕獲技術の解説