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殺処分・搬出

止めさし(殺処分)・搬出

止めさしは、銃器や狩猟用刃物、電殺器などで行います。作業者の安全を確保するため、止めさしは、できるだけ獲物の動きを止めて(保定して)から行うことを推奨します。また、銃器による止めさしを行う場合は、跳弾には十分に注意してください。
保定が困難な囲いわなで捕獲した場合や、生きたまま処理施設に搬出する場合は、一度、小型の檻に移し替える必要があります。特に、力の強いイノシシの移し替えには危険が伴うため、突進でわなの扉が外れたり、小型檻ごと弾き飛ばされないように、わなと小型檻を番線等でくくるなど、十分な準備と注意が必要です。


捕獲したイノシシの搬出

電殺器による殺処分


なお、獣肉をおいしく利用するには、適切な血抜き等の作業が必要です(血抜き、解体作業については、愛媛県が開設している愛媛県鳥獣害対策総合ポータルサイト内の県内獣肉処理施設の解体動画を参考にしてください)。


解体施設への搬入

解体施設での解体作業


捕獲奨励金の受給について

有害駆除の許可を受けた捕獲者には、駆除期間中の捕獲には、国、県から捕獲奨励金が支給されています。受給には、国が示したガイドラインに基づき、確認責任者による捕獲獣の確認、証明写真の撮影、捕獲獣の特定部位の提出等が必要になります。有害駆除の期間や受給手続きの方法等については、各市町の指示に従い、適切な手続きが必要です。

参考動画(タイトルをクリックください。)
  • 角材を利用した保定方法
    (松山市北条)
    箱わなに角材を挿していくことで、端に追いやり、自由に動けなくします。

  • 箱わなから小型の檻への移し替え
    (西予市野村町)
    狭い檻に移し替えることで、捕獲個体の動きを制限します。

  • 囲いわなから小型の檻への移し替え
    (西予市三瓶町)
    手順に沿って適切に作業することにより、100㎏級のイノシシでも、生きたまま安全に搬出することができます。

  • イノシシの搬出
    (西予市三瓶町)
    軽トラックが乗り入れられる場所では、コツさえ掴めば、100㎏級のイノシシでも比較的簡単に搬出することができます。