捕獲場所の選定とわなの設置
捕獲場所の選定
わなは、獲物がよく通る獣道沿いに、獣道をふさがないように設置します。その際、わなの設置や管理の都合も考慮し、できるだけ日々の見回りや餌やり、捕獲個体の搬出がしやすい場所を選びます。
わなを設置する前に、餌を撒いたり、センサーカメラで獲物の出没状況を確認することで、獲物の寄り付きやすさや好きな餌の種類を確認でき、捕獲の成功率を高めることができます。
また、他のわなとの干渉を避けるため、付近に設置されているわなの位置や管理者を、地元の集落や狩猟者に聞いておくことも大切です。
わなの設置
わなの設置場所は、扉がスムーズに落ちるように、できるだけ平らに整地します。この時、わなの内部を周辺よりも少し高くしたり、排水用の溝を掘っておくことで、わな内の水はけを良くすることができます。わなの底部のワイヤーメッシュは、土を入れて隠します。
囲いわなは、ワイヤーメッシュ柵の裾を20㎝くらい地面に埋め込むか、メッシュを内側に折り返すなどして、捕獲したイノシシの逃亡を防ぐ必要があります。
※ 各項目は「動画で見る被害と捕獲技術」から抜粋した動画による捕獲技術の解説