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捕獲場所の選定とわなの設置

捕獲場所の選定

わなは、獲物がよく通る獣道沿いに、獣道をふさがないように設置します。その際、わなの設置や管理の都合も考慮し、できるだけ日々の見回りや餌やり、捕獲個体の搬出がしやすい場所を選びます。
わなを設置する前に、餌を撒いたり、センサーカメラで獲物の出没状況を確認することで、獲物の寄り付きやすさや好きな餌の種類を確認でき、捕獲の成功率を高めることができます。
また、他のわなとの干渉を避けるため、付近に設置されているわなの位置や管理者を、地元の集落や狩猟者に聞いておくことも大切です。


利用頻度の高い獣道

獣道とわなの位置


わなの設置

わなの設置場所は、扉がスムーズに落ちるように、できるだけ平らに整地します。この時、わなの内部を周辺よりも少し高くしたり、排水用の溝を掘っておくことで、わな内の水はけを良くすることができます。わなの底部のワイヤーメッシュは、土を入れて隠します。
囲いわなは、ワイヤーメッシュ柵の裾を20㎝くらい地面に埋め込むか、メッシュを内側に折り返すなどして、捕獲したイノシシの逃亡を防ぐ必要があります。


わなに設置したセンサーカメラ

おり裾の埋め込み


参考動画(タイトルをクリックください。)
  • 「ぬた場で付いた泥を竹で落とすイノシシ」
    (西予市野村町)
    立木や木の切り株などでイノシシはよく泥を落とします。草木につく泥は獣の通りを把握する手掛かりになります。

  • 囲いわなの設置作業
    (松山市北条)
    囲いわなの設置の際は、整地したうえで隅を決め、直角を取るなどして、歪まないように設置する必要があります。

  • 移動式囲いわなの設置作業
    (四国中央市土居町)
    移動式の囲いわなは、コイルでパネル同士を結合するなど、設置労力を省力化できるような工夫が施されています。

  • 捕獲システムの設置
    (四国中央市土居町)
    囲いわなにライブカメラとシステム本体を設置し、完成後は、スマートフォンのボタンを操作し、扉を落として最終確認を行います。