餌付けによる誘引
餌の種類
イノシシ、シカの捕獲では、安価で手に入りやすい米ぬかが多く使われていますが、地域ごとに獲物が食べ慣れている餌を使うのも効果的です。柑橘の被害が多い地域では、商品にならない果実等を活用します。
餌の置き方と確認
最初のうちは、わなの中には餌を撒かず、わなの外のみに置くようにします。外の餌を毎日食べるようになったら、わなの入口付近から徐々にわなの中に餌を置く位置を移動し奥へと誘導します。餌を最初からわなの中だけに入れたり、逆にわなの外に餌を撒き続けていると、獲物の警戒心は解けず、なかなか捕獲に至りません。
餌の量は、一度に大量に撒くと腐るため、獲物が食べきれるだけの量を少量ずつ撒くようにします。いったん獲物が餌付いたら、毎日新鮮な餌を設置し、わなを安定
した餌場だと学習させます。
イノシシやシカは、舐める様にきれいに餌を食べるため、食べ残すタヌキやハクビシンなどと区別できます。わなの入り口付近の地面をクワなどで軟らかく耕しておくと、足跡から獲物の寄り付き状況や大きさを確認しやすくなります。
※ 各項目は「動画で見る被害と捕獲技術」から抜粋した動画による捕獲技術の解説