捕獲・殺処分
見回り・捕獲
わな設置後は、定期的に見回りをします。わなを設置した時には丁寧に埋め隠せていても、雨が降ったり、強い風が吹けば、土が流れたり、枝が落ちたりして、わなが露出したり、誤作動の原因となります。露出したり空ハジキしたわなは、速やかに埋め戻すとともに、設置したセンサーカメラによる映像や、現地で新しい足跡等を確認して、獲物の歩幅や障害物に対する反応を学習することで捕獲技術は向上します。
また、獲物が捕獲された状態で長時間放置しておくと、ワイヤーや足が切れるリスクは高まるため、作業者や周辺住民の安全確保の観点からも、見回りは原則として毎日行うよう心がけてください。最近では、わな用の発信機なども市販されているので、必要に応じて活用しましょう。
わな設置後、しばらくしても新しい痕跡が増えなかったり、明らかに迂回されたような痕跡が見られた場合は、わなを移動します。
殺処分
くくりわなでの捕獲個体は、ワイヤーの長さの分だけ自由に動けるため、近寄る際は、注意が必要です。特に、イノシシは人に向かってくる性質があるので非常に危険です。ワイヤーが切れたり、掛かりが浅く獲物の足がわなから外れたり、足自体が切れたりすることも想定しながら、斜面の上側から慎重に近づくなどの対策が必要です。
銃器以外の方法で止めさしを行う場合は、鼻くくりや足錠などで獲物の動きを止めてから作業を行います。
※ 各項目は「動画で見る被害と捕獲技術」から抜粋した動画による捕獲技術の解説