捕獲のタイミング
捕獲成功までの獲物の動き
野生動物の多くは、初めのうち、わなを警戒する行動をとりますが、わなの外の餌を食べさせるうちに、徐々に警戒を解いて近寄るようになります。
餌付けを続けていると、まず、警戒心の低い幼獣がわなへと進入するようになります。警戒心の高い成獣は、その様子を離れた場所から観察し、安全を確認すると、徐々にわなへと接近、警戒しつつも、少しずつわなの中へと足を踏み入れるようになります。
捕獲のタイミング
センサーカメラや足跡、食痕などで、群れのサイズや個体の大きさを確認し、群れの大半がわなの奥へと進入したのを確認したら、捕獲待機に入ります。
捕獲を実行する前には、忘れずに扉やトリガーのロックを解除し、獲物が仕掛けに触れたら、扉がスムーズに落ちるかを確認しておきます。
この時、餌は仕掛けの奥だけに配置するのがポイントです。囲いわななどで、誘引している群れのサイズが大きい場合は、個体間の競争を避けるため、餌の設置場所を複数に分散させるのも有効です。
※ 各項目は「動画で見る被害と捕獲技術」から抜粋した動画による捕獲技術の解説